“三方良し”の精神
鎌倉〜江戸時代に活躍した近江商人は、「売り手良し、買い手良し、世間良し」の「三方良し」を家訓とし、そうでない商売は発展しないと信じていました。これは現在でも、あらゆる事業において当てはまる、普遍の真理であると言えます。
我々のようなBtoBビジネスは、当面のお客様であるクリーニング店様のご意向を重要視しがちですが、本当の需要はその先にあるコンシューマ(一般のお客様)にあります。クリーニング事業のような成熟したビジネス環境の中において、ややもすれば一般のお客様を無視した製品開発が行われます。具体的には、製品の質を下げることで性能が悪いながらも安い製品を開発することなど。それは簡単です。もちろん、そうすることでダンピング競争に勝ち残ろうとするのも一端の企業戦略であることは重々存じてはおりますが、その姿勢が一般のお客様に本当に評価されるのか、常に疑問を抱いておりました。逆にトゥーマッチな性能で実用的でない高級品を作ってしまっても、それは技術者の自己満足です。我々は常にクリーニング店様と対話し、その先の一般のお客様と対話することで、市場に見合った商品開発に従事しております。
イノベーションや先進技術を尊重しつつも、「当社良し、クリーニング店様良し、世間良し」といった「三方良し」の精神を忘れず、時流や利益優先主義に安易に流されないよう、地に足のついた事業展開を心がけていきます。
ハード&ソフト両面のサポート
クリーニングビジネスは、製販両方を行う総合サービス事業です。そのクリーニングビジネスを支える我々は、パズルの1ピースとなるだけでなく、その企業ビジョンを力強く支えられるよう、モノ(商品/ハード)と、それをお使いいただくヒト(スタッフやパートタイマー/ソフト)への総合サポートを心がけています。
どんなに優れたハードも、使うのは“ヒト”です。ハードを活かす人材育成についても、当社はお手伝いしております。
企業ビジョンは”共に栄える”
我々の直接のお客様であるクリーニング店様が忙しくなれば、消耗品もたくさんお買い求めいただけますし、機器の増設も必要になってきます。まず、お客様に充分に潤っていただいて、その一部を”商品ご購入”という形で我々にフィードバックいただける。そのような”お客様と共に栄える”企業ビジョンを描いております。
ワイズプラント株式会社
取締役執行役員 坂口将清